2007年8月8日(水)「しんぶん赤旗」
東電に説明求める
柏崎原発事故で党議員団
日本共産党国会議員団原発・エネルギー問題対策委員会(委員長・吉井英勝衆院議員)は七日、新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発事故について、国会内で東京電力から事情を聞きました。吉井氏のほか、塩川鉄也、高橋千鶴子両衆院議員と井上哲士、仁比聡平両参院議員が参加しました。
吉井氏らは、地震後、同原発内で火災や放射能漏れが発生し、その後も数々のトラブルが明らかになっていることを指摘し、共産党国会議員団として、国民の安全を守る立場からこの問題を重視して取り組んでいくことを表明。これまでに明らかになっていることや、それへの対策について質問しました。
東京電力は、3号機の変圧器から火災が発生したのは地盤沈下が原因とみられること、自力での消火ができず火を消すまで時間がかかったことを説明。自衛消防隊を設置し、化学消防車や貯水槽付き消防車を導入するなどの対策を決めたとのべたものの、専任の要員の配置が決まっていないなど、消防体制がまだ不十分なことが分かりました。吉井氏らは、IAEA(国際原子力機関)から消防の改善を指摘されていながら、実行していなかったことは重大だと批判しました。東京電力はIAEAの指摘について「アドバイスと受け止めていた」とのべました。
また、地震のゆれであふれ出した使用済み燃料プールの水を複数の作業員が浴びた問題で、どの原発でそれぞれ何人が浴びたのかなど、より詳しい内容を明らかにするよう求めました。