2007年6月15日(金)「しんぶん赤旗」
折口・安倍対談
コムスンを称賛
小池議員 首相の責任は重大
安倍晋三首相が官房副長官時代、コムスンの親会社、グッドウィルの折口雅博会長と広報誌で対談し、営利企業の介護保険参入を称賛していた問題が、十四日の参院厚生労働委員会でとりあげられました。日本共産党の小池晃参院議員が質問したものです。
安倍首相は二〇〇三年の「コムスン通信」十号で対談。「やはり民間の方の機動力で『事業が成り立つ』ことが大切」と営利企業への開放を強調したうえで、「コムスンは一生懸命やっておられる」と称賛。「(日本で)一位になる」と豪語する折口氏に対し、「高卒者1000人を採ると一位ですか。それはすごい」と拡大路線を評価し、二人が握手する写真が大きく掲載されています。
小池氏は「今回の事件で、介護や医療、福祉の分野に株式会社も参入させ、営利企業のもうけの場に開放したことの誤りが明らかになった」と指摘。コムスンの広告塔となってきた責任をどう考えるのかとただしました。
安倍首相は「意見交換を行ったものが掲載された。高い志を持ってやっていただきたいとのべた」と説明しました。
小池氏は、対談で「高い志を持って」と発言しているのは折口会長のほうだと指摘したうえで、「その高い志の結果が今の事態ではないか」と強調。「単なる意見交換ではない。広報誌に登場して称賛した責任は重大だ」とのべました。
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