2007年6月12日(火)「しんぶん赤旗」
自衛隊の国民監視
“エスカレートの危険”
TBSサンデーモーニングで話題
自衛隊情報保全隊による違憲・違法の国民監視活動が、十日放映のTBS系「サンデーモーニング」でも話題になりました。
番組では、日本共産党の志位和夫委員長の記者会見(六日)や緒方靖夫副委員長の参院外交防衛委員会での質疑の模様などを放映。ナレーターが、「メディアの取材も調査対象になっていた」と説明しました。司会役の関口宏氏は悲痛な面持ちで、「ぼくは、この話を聞くと、あの忌まわしい時代を思いだして…。“国家権力に邪魔するやつは”というような、そんなことにならなければいいなと思うが」と語りました。
レギュラー出演者の岸井成格・「毎日」特別編集委員は、「自衛隊というのは国家権力で、しかも実力部隊だ。反戦運動や自衛隊に反対する活動は敵視するという感覚はどうしても入ってくる」と発言。自衛隊による国民監視の調査活動は、「普通の一般の情報収集とは違う」と指摘し、「こういう組織というのは必ずエスカレートしてくる。防衛相の判断は非常に甘い。危機感が足らない」と批判しました。