2007年6月8日(金)「しんぶん赤旗」
年金再調査
申請待たず対応
最近半年の却下で厚労相
小池議員に答弁
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日本共産党の小池晃参院議員は七日の厚生労働委員会で、新たに千四百三十万件の「宙に浮いた年金」が発覚した問題をとりあげ、不明の五千万件の記録と合わせて調査するよう求めました。
柳沢伯夫厚労相が「五千万件とは別にやる」と答えたのに対し、小池氏は、名寄せのコンピューターソフトの完成が来年三月になることにふれ、「不完全なデータのまま名寄せしても国民の不安は解消しない。ソフト完成までに千四百三十万件のデータを入力してから名寄せを行うべきだ」と強調しました。
これに対し柳沢厚労相は「考えはあまり変わりない。五千万件を早くやって同時並行的に作業をしたい」とのべました。
小池氏はまた、昨年八月から半年の間に、再調査を申し出たものの証拠がないとして却下された二万人の加入者に対して政府の責任で再調査を行うべきだと求めました。
却下した加入者に対して、再調査を希望する場合は「資料をそえて提出願います」との通知を出していることを示して「これであきらめている人がどれだけいるか。被害者に立証責任を押し付けた姿勢が誤っていたというなら、最近半年間に却下した人にどういう態度をとるのかが問われている」と迫りました。
柳沢厚労相は「申請を待つわけではない。いろんな取り計らいを考えていくことになる」と答え、これまで「再調査はしない」としていた姿勢を改める考えを示しました。
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