2007年5月26日(土)「しんぶん赤旗」
改正虐待防止法
「出頭要求」新設し成立
児童虐待の疑いが濃い保護者に対し、裁判所の許可を得た上で強制的な立ち入りができるようにする改正児童虐待防止法(超党派による議員立法)が二十五日の参院本会議で全会一致で可決、成立しました。同法改正は三年ぶり。二〇〇八年四月一日から施行されます。
改正法では、虐待の疑いがある場合、都道府県知事が保護者を呼び出し、児童相談所の職員らが事情を調査する「出頭要求制度」などを新設。虐待した保護者に対する児童への面会制限も強化しています。これまでは児童相談所長らが面会を制限できるのは施設に児童を強制入所させた場合に限られていましたが、保護者の同意を得た入所や一時保護されている児童についても可能としています。
知事が面会制限を守らない保護者に対し児童への付きまといを禁じる「接近禁止命令制度」を創設しています。