2007年5月23日(水)「しんぶん赤旗」

規制改革会議の労働法制改悪意見書

厚労相「適切さ欠く」

小池議員質問


 日本共産党の小池晃参院議員は二十二日の参院厚生労働委員会で、政府の規制改革会議のワーキンググループが、最低賃金引き上げやパート法改定による差別待遇禁止の拡大に反対するなど労働法制の大改悪を求める意見書を出したことをとりあげ、「財界の利益のために労働政策に介入しようとするのは重大だ。これまでの政府の答弁とも違うことが政府から出てきている。撤回すべきだ」とただしました。

 柳沢伯夫厚労相は「政府の一部門の末端組織とはいえども、(政府の)方向性にまったく違うことを意見表明するのは異例のことであり、適切さをまったく欠いている」とのべました。

 意見書では、最低賃金引き上げは「生産性を発揮できない労働者の失業をもたらす」などとして反対。参院で審議中のパート法改定案についても「(差別待遇禁止の)対象をいたずらに拡大することには慎重であるべき」と反対しています。

 小池氏は、意見書ではさらに、最高裁判例について「政策判断の観点から検証する」とのべていることをあげて、「最高裁判例までもけ散らすようなとんでもない議論だ。あまりに異常だ」と批判しました。



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