2007年5月15日(火)「しんぶん赤旗」
厚木で米軍NLP
共産党・平和団体が抗議
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神奈川県の米海軍・厚木基地で、硫黄島で実施することになっていたFA18Cホーネット(戦闘攻撃機)、EA6Bプラウラー(電子戦機)などのジェット機による夜間離着陸訓練(NLP)が約七年ぶりに強行されたことに対し、十四日夜、抗議・監視行動が同基地滑走路北側で取り組まれました。
行動は、日本共産党と平和・民主団体が緊急に実施したもの。ホーネットが、滑走路にいったん着陸してすぐに急上昇するタッチ・アンド・ゴーで爆音をまき散らすなか、はたの君枝参院神奈川選挙区候補、河野幸司県議、大和、綾瀬の各市議団や、県と大和市、座間市の平和委員会、大和市革新懇などの代表は、「NLPをやめろ!」「静かな夜を返せ!」などと唱和しました。
初めて参加した座間平和委員会の中沢信子事務局長は、「艦載機が自分にぶつかるぐらい低空に飛んでこわかった。爆音は耳をふさいでいてもおなかに響いて耐えられない。どうしてこんなことが許されるのか」と怒っていました。
はたの氏は、「耳をつんざく音で、本当にひどい。憲法九条を力に、爆音も、基地もない神奈川と日本にしないといけない」と話しました。
米軍に中止を要請
在日米軍が硫黄島で実施することになっていた空母キティホークの戦闘攻撃機による夜間離着陸訓練(NLP)を、神奈川県の米海軍・厚木基地で約七年ぶりに実施した問題で、日本共産党の神奈川県委員会と県、大和、綾瀬、座間、藤沢の各地方議員団は十四日、「当初通告の変更によるNLPと全ての飛行訓練の中止などを求める要望書」を、米海軍厚木基地航空施設司令官あてに提出しました。
十日に、通告通りに、FA18Cホーネットによる激しい訓練が行われました。要望書は、県と基地周辺自治体に百五十一件の苦情が寄せられたことなどにふれながら、「今回の通告とNLPの強行は絶対に容認できない」と抗議。十四、十五両日のNLPの中止、NLP以外の飛行訓練の中止、空母キティホークの横須賀母港化をやめることなどを求めています。
抗議・要請には、大和市平和委員会も参加しました。
同日、松沢成文知事は、横浜防衛施設局の高見沢将林局長に、同基地におけるジェット機のNLP実施について大変遺憾であるとして、十四、十五両日のNLPの中止を米軍に要請するよう求めました。
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