９条改憲が狙い

仁比議員　強引な採決を批判

　「国民の法案に対する批判は日増しに大きくなっており、強引に押しきろうという与党のやり方は断じて許せない。法案の抱える問題点を徹底審議すべきだ」――日本共産党の仁比聡平議員は十一日の参院憲法調査特別委員会で、与党の横暴な運営に強く抗議するとともに、改憲手続き法案の廃案を強く求めました。

　仁比氏は、安倍晋三首相に対し、「自民党新憲法草案の中心は九条二項削除であり自衛軍の創設と海外派兵だ」と指摘し、改憲の狙いが九条にあると批判。首相は否定しませんでした。

　仁比氏はまた、自民党内で配布されている“改憲日程表”を示しながら、「手続き法をその一里塚に位置づけている」と批判。「任期中の改憲」を掲げる首相が、改憲スケジュールの中で「法案の審議促進へ圧力をかけ続けてきた」と首相の責任を追及しました。

　首相が「法案は九六条の手続きの立法化。圧力はかけていない」などと繰り返したのに対し、仁比氏は「いくらごまかしてもあなたの一連の発言が異常な連日審議の原因であることは明らかだ」と批判。「こんなやり方で国民の深い思いが込められた憲法九条を変えていくことは絶対に許されない」とのべました。

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