2007年5月11日(金)「しんぶん赤旗」
改憲手続き法案
“強行許されない”と集会
小池氏あいさつ
自民、民主両党が合意し、十一日の参院憲法調査特別委員会で採決を強行しようとしている改憲手続き法案を通さないと十日夜、東京・日比谷野外音楽堂で「国民主権破壊の改憲手続き法阻止」を掲げる中央決起集会が開かれました。「守ろう私たちの憲法」の横断幕などを手に二千人がどしゃぶりの雨のなか会場をうめました。
開会一時間半前に来た中野区労連の男性(66)は「昨日も地元の駅前で宣伝し、ずいぶん法案のことが知られてきたなと実感しました。採決は許さないし、たとえ採決されても憲法を守るたたかいを広げていく。私は東京大空襲を逃げのび、戦争でおじさん十二人のうち十一人が命を落とした。憲法は絶対に守る」と力を込めます。
横浜市の男性(63)は「憲法を守るためには一つひとつの集会を成功させなければ、と思い参加しました。採決は絶対に許せない。職場で憲法のことを語っていますが、もっともっと広げていく」と語ります。
主催者あいさつした全労連の坂内三夫議長は「憲法を変えるのか、守るのか決めるのは主権者・国民。国民の民主的、直接的議論にゆだねなければならない。改憲手続き法案自体が憲法違反の疑いをまぬがれない」と指摘し「国会の数の暴力で法案を強行しようとするなら、私たちも二倍、三倍の力を出し、国会を包囲しよう」と呼びかけました。
日本共産党の小池晃参院議員が国会情勢を報告。地方公聴会の日程を前日に決める、中央公聴会を開かないで採決するという異常な国会運営がおこなわれてきたことを批判。民主党も採決に応じ、改憲勢力としての本質を明らかにしたと指摘しました。こうしたやり方に「国民のおかしいとの声が一気に広がらざるをえない。最後までたたかおう」と訴えました。
日本弁護士連合会憲法委員会の菅沼一王事務局長が連帯あいさつ。新日本婦人の会の高田公子会長や全教の米浦正委員長らが次々と決意を語りました。憲法改悪反対共同センターなど六団体が主催。集会後、国会まで請願デモをしました。
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