2007年4月27日(金)「しんぶん赤旗」
東洋町民の民意軽視
経産相の町長選「誤解」発言
塩川氏批判
高レベル核廃棄物最終処分施設への応募が問われた高知県東洋町長選挙で、応募反対の沢山保太郎氏が七割の得票で当選したことに甘利明経済産業相が、「誤解したまま賛否が諮られると、こういう結果が出る」と発言していたことについて二十五日の衆院経済産業委員会で、「私の発言は間違いでない」と開き直りました。
日本共産党の塩川鉄也氏の質問にたいしてです。
核廃棄物施設をめぐって甘利氏は、二十四日の記者会見で「安全性は120%確保されている」とのべる一方、施設応募反対派のチラシを示して「正確な情報が届いていないで判断を下すと正しくない情報に左右される」などと暴言をはきました。
塩川氏は、今回の町長選で問われたのは、「巨額な寄付金と引き換えにして核廃棄物施設の引き受け手を募る国の手法そのもの」(高知新聞)で、住民不在で首長が独断で応募でき、受理されるやり方だと指摘し、民意を軽視する甘利氏の発言を厳しく批判。今回の審判に真摯(しんし)に耳を傾けるべきだとのべました。