2007年4月25日(水)「しんぶん赤旗」
厚労省所管
病院耐震化に遅れ
吉川議員 消防法改正で指摘
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日本共産党の吉川春子議員は二十四日の参院総務委員会で、消防法改正案の質疑で病院の耐震化を質問しました。
吉川氏は、病院は災害時で被災者に対し、迅速かつ適切な医療を提供するという重要な役割を果たすもので、その耐震化は重要だと指摘し、病院の耐震化の進ちょくをただしました。
厚生労働省の白石順一審議官は「すべての建物が新耐震基準に従って建設された病院は36・4%」と答弁。吉川氏は病院の耐震化は不十分だと指摘し、厚生労働省所管の社会保険病院、厚生年金病院、船員保険病院における耐震診断、耐震化の進ちょくを追及。社会保険庁の青柳親房運営部長は「六十六の病院のうち、五十病院は耐震診断も行っていない。耐震化は遅れているので適切に対処していきたい」と答えました。
吉川氏は、耐震化されていない病院には、災害拠点病院に指定されているところも含まれていると指摘し、耐震化を急ぐよう求めるとともに、人命第一の原則を最大限に尊重した災害医療の確保が重要だと主張しました。