2007年4月25日(水)「しんぶん赤旗」
中小向け融資を縮小
政策金融統廃合を批判
吉井議員
|
日本共産党の吉井英勝議員は二十四日の衆院内閣委員会で、国民生活金融公庫などの日本政策金融公庫への統廃合で、中小・零細企業向け融資や国の教育ローンが縮小される問題を質問しました。
政策金融の統廃合では「民業補完に徹する」とされていますが、吉井氏は、民間金融機関は、中小・零細企業むけ融資で少しでも高い金利をとろうとしている現状を指摘しました。吉井氏は、「リスクに見合った水準の金利を払う」とされる無担保無保証借入の「クイックローン」が、中小業者に急速に浸透しているけれども、中小業者の52%は「通常より金利が高い」、94・7%が「利用するつもりはない」「できれば利用したくない」と答えていることを紹介。「民間にできることは民間に」というのは、中小企業金融を高い金利に置き換えることだと批判しました。
また、吉井氏は、縮小が決められている「国の教育ローン」で、政府が教育資金貸付を残すとする「低所得者層」の年収水準を質問。渡辺喜美行革相は、まともに答弁できませんでした。
吉井氏は、どの収入層に影響があるかも明らかにせずに、先に教育ローンの縮小だけを決めるやり方を批判。民業補完の民は、民間中小企業ではなく、民間大銀行、民間サラ金にすぎないとのべました。