2007年4月19日(木)「しんぶん赤旗」

防衛省調査は脱法行為

ジュゴン監視団 政府に要請

沖縄


 沖縄ジュゴン環境アセスメント監視団(東恩納琢磨団長)は十八日、普天間基地にかわる新基地建設問題で、防衛、環境両省に要請を行いました。要請には、日本共産党の赤嶺政賢議員が同席しました。

 新基地建設には、環境アセスメント法にもとづく手続きにそって、ジュゴンやサンゴなどの環境調査が義務づけられています。防衛省は、工事の早期着工をねらって、事業者が自主的に行う「事前調査」としてこれらを前倒しして着手しようとしています。

 東恩納氏らは「本来、環境アセス法に基づいてやるべき調査であり、脱法行為だ」と厳しく批判。三月末に那覇防衛施設局が沖縄県に提出した「公共用財産使用協議書」と調査概要の関係書類の公開を求めました。

 防衛施設庁の担当者は「事業者として、環境アセスとは別個に調査を実施するもの」と述べ、「協議書」等の開示についても「円滑な調査の実施に支障をきたすおそれがある」として拒否しました。また参加者は、フラッシュライトや音波を使用した調査がジュゴンの生態に与える影響を指摘。環境省の担当者は、調査の具体的内容は知らないとしつつ、フラッシュライトの使用を含め「甚大な影響を与えるものは認められない」と述べました。「事前調査」については、アセス法に違反しないとの見解を示しました。



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