2007年4月17日(火)「しんぶん赤旗」
岩国市庁舎
防衛相「補助出せない」
仁比議員 移転迫るやり方批判
|
日本共産党の仁比聡平議員は十六日の参院決算委員会で、米艦載機の移転が計画されている山口県岩国市に対する、国の市庁舎建設補助金支払い中止問題をただしました。
防衛施設庁は補助金に関し、「KC130(空中給油機)の岩国飛行場への移転受け入れに伴うSACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)関連事業として、…地元の理解と協力を促進し、円滑に処理するために一五年度から実施してきた」が、「KC130による騒音が当初予定より軽減されるため、市庁舎への補助を継続することは困難であり、予算計上を見合わせた」と説明しています。
仁比氏は、KC130の今後の運用は日米間で協議中であり、何ら具体化されていないこと、また、具体化は米軍の運用上の問題であることを明らかにした上で、「岩国市民は、米艦載機の訓練移転反対の意思を示している。だから岩国市への補助金はださないというやり方はやめるべきだ」と迫りました。
久間章生防衛相は、「個人的には忸怩(じくじ)たる思いはあるが、当初より負担が軽減されるので(補助金を)出すわけにはいかない」「今、国会で審議中の米軍再編法案では、受け入れてもらう自治体に(交付金を)支払うことになっている」と答弁。仁比氏は「お金でほおをたたいて容認を迫るやり方はやめるべきだ」と厳しく批判しました。