2007年4月16日(月)「しんぶん赤旗」
TV討論で9条めぐり対決
自民党 「改正必要」
共産党 「日本の宝」
日本共産党の小池晃政策委員長と穀田恵二国対委員長が出演した十五日放送のテレビ番組では、憲法九条をめぐって議論になりました。
NHK番組では、自民党の二階俊博国対委員長が「九条改正の必要はある」、公明党の漆原良夫国対委員長が「自衛隊の国際貢献は積極的に認める」との立場を示し、民主党の高木義明国対委員長は「自衛隊が海外へ出て行くことを解釈でやるのは危ない」などとのべました。
穀田氏は、NHK世論調査では44%が、「読売」では56%が「九条改正は必要ない」としていることを示し、「憲法は日本の宝であり、世界平和の道しるべ」と強調し、憲法を守り抜く決意を表明しました。司会者は「二階さんの発言と穀田さんの発言が一番、真正面からぶつかっている」とのべました。
また小池氏はフジテレビの番組で、安倍晋三首相が有識者会議を立ち上げ、海外での武力行使を可能にする「集団的自衛権」の行使容認にむけた研究を推し進めようとしていることについて、「こういう議論と同時に改憲の動きが起こっている。(安倍首相が)憲法をなんのために変えるのか。ねらいが、非常にわかりやすくなってきた」と指摘。九条改憲のねらいが、海外で戦争をする国づくりにあることを力説しました。
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