2007年4月11日(水)「しんぶん赤旗」
NTT西
6万人社員情報紛失
1カ月経過も謝罪なし
吉井議員追及
NTT西日本がNTT西日本グループ社員六万三千百三十七人の個人情報を紛失していたことが、十日の衆院総務委員会で明らかになりました。日本共産党の吉井英勝議員の質問に対して、厚生労働省が明らかにしました。
厚生労働省の中野雅之大臣官房政策評価審議官は、三月十三日にNTT西日本から大阪労働局に対して、社員情報紛失の通知があったとし、「三月二日から三月五日の間に、NTT西日本研修センター内で、人材育成業務を委託しているNTTラーニングシステムズが、フロア移転作業中に社員情報を保存したパソコンを紛失。保存されていた社員データ数は六万三千百三十七名分、保存されていた社員時用法は、氏名、氏名コード、年齢等」と答弁しました。
吉井氏は「個人情報を厳重に管理すべき電気通信事業者であるNTT西日本で、こうした事故が起きたことは極めて重大だ。しかも、事案発生から、一カ月を経過しているにもかかわらず、NTT西日本は公的な説明も謝罪もしていない」と批判しました。菅義偉総務相は、「遺憾だ」「ガイドラインをしっかり守ってほしい」と答弁しました。