2007年3月31日(土)「しんぶん赤旗」
短期雇用も入居可能
公務員宿舎 紙議員質問に農水相
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独立行政法人となった研究機関で問題となっているポストドクターなどの短期雇用職員・非常勤研究者の住居について、日本共産党の紙智子参院議員が二十九日の参院農水委員会でとりあげ、松岡利勝農水相は短期雇用の非常勤研究職員も公務員宿舎に「入居できる」と表明しました。公務員宿舎の入居について財務省は、官庁から要請があれば可能としていましたが、農水省が入居できることを確認したのは初めて。
紙議員は、農林水産研究独立行政法人の視察を踏まえて、ポストドクターと任期制研究者が二〇〇一年の五十一人から五年間で三百三人に急増し、短期雇用のもとで住宅の確保が切実な問題になっているとして、「公務員宿舎に入居できるように要請すべきではないか」と迫りました。
松岡農水相は「制度的には可能であると確認している。(独立行政法人から)今後申請があれば適切に対応する。要するに条件が整えば入居可能である」と、申請にそって要請することを表明しました。