2007年3月30日(金)「しんぶん赤旗」
「恩給のなかで配慮」
傷病者遺族特別年金 国が明言
吉井質問
日本共産党の吉井英勝議員は二十二日の衆院総務委員会で、今回の恩給法改正で傷病者遺族特別年金の受給者の生活が成り立っていくのかと質問しました。総務省の戸谷好秀人事・恩給局長は、「恩給のなかで、できるだけの配慮をする」と明言しました。
二〇〇六年度の恩給受給者生活状況調査報告書によると、傷病者遺族特別年金に不満と回答している人は過半数を占めています。
吉井氏は、傷病者年金受給者の約七割が普通恩給を受給していない一方、恩給と他の年金の高額所得者への受給停止条件は、制度によって不ぞろいであることを指摘。普通恩給の受給停止条件が、恩給と前年の課税総所得を合わせて年間九百七十万円であるのに対し、厚生年金の場合は、年間五百七十六万円から一部停止が始まります。
菅義偉総務相は、「公的年金制度との均衡を考慮する必要はある」と答えました。