2007年3月5日(月)「しんぶん赤旗」
安倍内閣
国民無視を強める
NHKで小池議員 「改憲策動と対決」
日本共産党の小池晃政策委員長は四日、NHK「日曜討論」に出演し、「政治とカネ」の問題、安倍内閣の政治姿勢などについて各党の代表と討論しました。
この中で小池氏は、郵政民営化に反対した衛藤晟一氏の復党容認や来年度予算案の衆院通過強行の動きを挙げ、「(安倍首相は)国民無視の姿勢をエスカレートさせている」と述べ、「貧困と格差を拡大させ、憲法九条を変え、戦争できる国に進んでいこうとしており、断固としてたたかっていきたい」と表明しました。
討論では、自民党の石原伸晃幹事長代理が来年度予算案の衆院通過後の対応について、「(安倍首相が目指す国づくりに向け)教育改革三法案、憲法改正のための国民投票法案の成立に全力を挙げる」と述べ、改悪教育基本法の具体化、憲法九条改悪の条件づくりとなる改憲手続き法案の早期成立を図る考えを示しました。
これに対し小池氏は、「安倍カラーというが、支持率がどんどん下がってきて、開き直って自分のやりたいようにやろうというものだ」と批判しました。
また、貧困と格差の拡大を認めない安倍首相の姿勢や、「産む機械」「人権メタボリック」といった閣僚の暴言などをあげ、「共通するのは国民の基本的人権を理解していないことだ。全体として国民に背を向けた姿勢がある」と批判しました。