2007年2月27日(火)「しんぶん赤旗」
郵政「造反」の衛藤氏復党問題
有権者を冒とく
市田書記局長
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日本共産党の市田忠義書記局長は二十六日、自民党の中川秀直幹事長が郵政「造反」組の衛藤晟一氏の復党を認める考えを示したことについて国会内で記者団に問われ、「党利党略で、次の選挙にどう有利に働くかしか考えない。有権者を冒とくした考え方だ」と批判しました。
市田氏は「これは単なる党内問題ではない」と指摘。安倍晋三首相も“自分と同じ考え方を持った人だ”として、復党に前向きな考えを示していることにも触れ、「節度、倫理観、有権者に対する責任などおかまいなしというものだ。(有権者から見れば)郵政解散は何だったのかという問題になる」と述べました。
そのうえで「政党というのは、政治的立場はいろいろあっても、ある種の一貫性、整合性がなければならない。そうでなければ、(国民の)不信は高まる。ほかにもたくさんあるが、この問題は、安倍内閣に対する支持率低下の要因の一つになっている」と指摘しました。