2007年2月2日(金)「しんぶん赤旗」
不正常な審議入りやめよ
予算委員長に抗議
共産党
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日本共産党の佐々木憲昭議員は一日、衆院予算委開会前に、柳沢伯夫厚労相の罷免を求めるとともに、一部野党が欠席という不正常な状態で委員会を開くべきではないとして、金子一義予算委員長に抗議し、退席しました。佐々木氏は記者団に「罷免要求に対して、逆に開き直るような状況がある」と批判しました。
柳沢厚労相は同日の衆院予算委員会で「女性の一番大事な部分を傷つけた」などと再度陳謝しました。自民党からは「内閣の統制力が疑われる」(野田毅議員)との声もあがりましたが、「われわれはあなたの味方だ。一生懸命支えていく」(萩山教厳議員)と柳沢厚労相を擁護する声もあがりました。安倍首相が柳沢厚労相をかばうなか、安倍政権の人権感覚が問われています。
参院予算委員会も同日、与党単独で開かれ、二〇〇六年度補正予算案の趣旨説明をおこないました。日本共産党の井上哲士参院国対委員長と大門実紀史、仁比聡平両議員は尾辻秀久予算委員長に会い、一部野党が欠席している不正常な状態のまま委員会を開くべきではないと申し入れました。
与党側は、二日中に補正予算案を衆院予算委員会、同本会議で採決し、衆院通過をはかる構えです。
参院予算委員会は一日、与党単独で理事懇談会を開き、二〇〇六年度補正予算案について、五日中に総括質疑、締めくくり総括質疑を行い、採決することを決めました。