2007年1月31日(水)「しんぶん赤旗」
どの問題でも見識なし
首相答弁に志位委員長感想
日本共産党の志位和夫委員長は三十日、代表質問に対する安倍晋三首相の答弁の感想を記者団に求められ、「全体として、いま国民が願っている、暮らし、平和、『政治とカネ』という基本問題について、どの問題でも見識なしという答弁だった」とのべました。
志位氏は、「端的にいって、国民の痛みがまったく理解、認識されていない。官僚の書いた作文をただ棒読みするだけで、質問の中身にまったくかみ合って答えていない」と批判しました。
「政治とカネ」の問題に対する首相の答弁についても、「相変わらずの答弁を繰り返すだけで、自分が任命した閣僚に対する疑惑の解明にイニシアチブを発揮しようという態度はみじんも伝わってこなかった」とのべました。
また志位氏は、伊吹文明文科相と松岡利勝農水相の答弁について、「二人とも『やましくない』といろいろいっていたが、私が求めた(領収書と帳簿の)公表という一点については、国会で法律的枠組みができない限り、自分から率先して公表するということはしないという態度だった」と指摘。「これは奇々怪々な態度だ。本当にやましくないのであれば、法改正を待たずに、みずから公表すれば済む話だ。それができないというのは、みずから重大な疑惑があることを認めるに等しい発言だ」とのべ、この問題で引き続き追及していく党の立場を表明しました。