2007年1月25日(木)「しんぶん赤旗」
「夢奪わないで」高校生ら1500人
山形 私学助成削減に異議
「私の夢を奪わないで。夢をあきらめたくありません」――。私学助成の大幅削減の撤回を求めて山形県の私立高校生と父母、教師ら千五百人が二十四日、山形県庁前広場に集いました。底冷えのする暗闇の会場に、高校生たちのキャンドルの炎が揺れました。
斎藤弘知事は、二〇〇七年度の私学助成を今年度比で二億六千万円も削減する案を提示。二年連続の削減に、私立高校で学ぶ生徒たちが撤回を求めて行動に立ち上がりました。東海大山形と山本学園の生徒会長が呼びかけ、十三日には生徒実行委員会が発足。学校によっては集いのため授業を短縮するなど、生徒、教師、保護者、学校が一体となって取り組みました。
夕方、授業を終えた生徒たちが続々と集まりました。生徒たちがマイクで「授業料を払えなくて学校をやめていく友達がいて悲しい。やめていく友達はもっと悲しい。私学助成を減らさないで」「親の困った顔を見るのはつらい」「私たちの学校をつぶさないで」と訴え、そのたびに大きな共感の拍手が起こりました。
高校生たちはキャンドルに火をともし、「世界に一つだけの花」の歌声を夜空に響かせました。
生徒代表らは、私学助成予算を削減しないよう求める斎藤知事あての要請書を斎藤豊・教育やまがた振興課長に手渡しました。
集いでは来賓として日本共産党の笹山一夫県議が激励のあいさつをしました。