日本共産党

2002年12月23日(月)「しんぶん赤旗」

スリランカ共産党へ

日本共産党中央委員会がメッセージ


 日本共産党中央委員会は、二十日コロンボで開会したスリランカ共産党第十七回大会にたいし、以下のメッセージを送りました。

 日本共産党中央委員会は、スリランカ共産党第十七回大会にあたり、心からのあいさつを送ります。

 私たちは、あなた方の国民的な取り組みを通じて、長年におよんだスリランカの内戦をめぐる停戦合意が成立し、民族問題を政治的に解決する方向で和平交渉がすすんでいることを心から歓迎します。この問題を平和的に解決することは、スリランカの社会的発展と国民生活の向上のための確固とした基礎をつくるとともに、紛争の平和的解決をめざす国際的な努力に対する貢献となるでしょう。あなた方の大会が、スリランカの内戦終結に向けた努力を発展させるうえで、意義あるものとなることを願っています。

 二十一世紀には、世界の諸国民による平和の流れが大きく発展する可能性があります。その一方で、アメリカのブッシュ政権はいま、国連の決定なしでも自らの一方的な判断で世界の国々に対する軍事攻撃を辞さないという先制攻撃戦略を公然とあきらかにし、イラク攻撃計画をすすめようとしています。私たちは、アメリカに一方的軍事攻撃の計画を放棄することを強く求めるとともに、イラクに対しても国連決議を無条件に誠実に実行することを求め、イラク問題をあくまでも国連の枠組みの中で平和的に解決するための国際的な共同の発展をめざす活動をすすめています。今世紀はまた、利潤の追求を第一とする資本主義の存続そのものが問われる世紀となるでしょう。その際、民主主義と人権の発展、資本主義の民主的規制、国連憲章を基礎にした世界の平和秩序など、二十世紀に人類がかちとった世界史的な進歩は、人類が新しい社会体制にすすむ力強い土台となることは間違いありません。私たちは、高度に発達した資本主義国の日本で、こうした展望にもとづいて、国民多数の合意をえて社会の段階的な発展をすすめるという「多数者革命」の立場に立って、広範な国民との交流・対話を発展させ、今世紀の早い時期に民主的な政権を樹立することを当面の課題として取り組んでいます。

 あなた方の大会がスリランカの国民の願いを実現するうえで、またアジアと世界の平和をすすめるうえで、豊かな実りあるものとなることを期待します。


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