2002年12月23日(月)「しんぶん赤旗」
【コロンボ21日山崎伸治】スリランカを訪問中の日本共産党の志位和夫委員長は二十一日午後、コロンボ市内で開会中のスリランカ共産党第十七回大会に出席し、日本共産党を代表してあいさつをおこない、デュー・グナセカラ書記長らスリランカ共産党指導部と懇談しました。
志位委員長は、二十年に及ぶスリランカの民族紛争で停戦合意が成立し、和平交渉が進められていることを歓迎し、スリランカ共産党などによる国民的な努力への敬意を表明しました。
グナセカラ書記長はこれに対し、スリランカ共産党が一九八〇年に提案した和平への主張が、今、スリランカ政府の方針となったと指摘。少数派タミル民族の自治権の承認と問題の交渉による解決を主張するスリランカ共産党に対して、多数民族シンハラ人の排外主義勢力とタミル人武装勢力との両方から攻撃が行われ、少なくない活動家が犠牲となった歴史を説明しました。
志位氏は、「重要な役割を果たしたことがわかりました」とのべ、「紛争問題の話し合い解決という点では、日本でも重要な課題があります」として、日朝国交正常化交渉と日本共産党の役割について説明すると、グナセカラ氏は大きくうなずきました。
志位氏が、大会が成功するよう希望していますとのべたのにたいし、グナセカラ書記長は志位委員長の党大会参加に繰り返し感謝し、両党関係のいっそうの発展を希望しました。
大会終了後、外国来賓のレセプションに参加した志位氏は、中国共産党、ベトナム共産党、インド共産党(マルクス主義)、インド共産党などの代表と親しく懇談しました。