2002年12月23日(月)「しんぶん赤旗」
【コロンボ21日山崎伸治】スリランカを訪問中の志位和夫委員長を団長とする日本共産党代表団は二十一日、スリランカのティロン・フェルナンド外相と外相公邸で会談しました。
会談ではフェルナンド外相が、代表団の訪問の目的を尋ねたのに対し、志位氏がこの間の日本共産党の野党外交の展開を説明すると、外相は「それはいいことです」とのべました。
志位氏は、スリランカ政府が非同盟運動でも国連でも重要な役割を果たしていることを指摘した上で、今月開かれた非同盟主要国の外相会議について尋ねました。外相は「冷戦の終結で非同盟運動もその役割を再検討しています。これまでは米ソ二つのブロックの間での”非同盟”でしたが、これからは国連との”同盟”ということもあるかもしれません」と述べました。
志位氏は「一国覇権主義による軍事、政治、経済支配に対し、国連憲章に基づく平和秩序を守るかどうか、公正で民主的な新しい経済秩序を確立するかが二十一世紀の課題です」と応じたのに対し、外相はソ連崩壊後の世界の動きを挙げながら「私たちは世界が一国による支配に向かうことを許すわけにはいきません」と述べました。
また、イラク情勢をめぐっては、外相が「日本は米国を支持しているようですが」と質問。志位氏はイラクでの戦争に断固として反対するという日本共産党の立場を表明したうえで、日本政府のとっている態度を説明しました。
さらに、日本共産党が八十年の歴史の中で、一貫して侵略戦争に反対してきたこと、戦前はそのために弾圧され、戦後も米国からの攻撃、旧ソ連、中国・毛沢東派からの干渉とたたかいながらその中で自主独立の立場を確立したことを説明しました。