2002年12月22日(日)「しんぶん赤旗」
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【コルカタ19日山崎伸治】インドを訪問中の日本共産党代表団の志位和夫委員長は十九日午前、当地から北二十五キロのアマンガ・グラム村のパンチャヤト(草の根自治組織)を視察しました。
同村のパンチャヤト集会所で志位委員長は、村民から熱烈な歓迎をうけ、女性が役員の多数を占める代表から西ベンガル州政府が二十五年間の統治のなかで創設したパンチャヤト制度――日常的に住民が政治、経済、社会問題に参加するユニークな制度について説明を受けました。とくに、この制度によって、土地改革、農業開発から住宅、教育、識字率の向上まで幅広く取り組み、貧困撲滅と暮らしの向上で大きな実績をあげてきたことが紹介されました。
一行は、州政府とパンチャヤトの援助で建てられた住宅を訪問、部屋の中にまで招かれました。こうした住宅政策が農民に大きな喜びをもたらしている状況をつぶさに視察したほか、カリフラワーなどの野菜を収穫の農作業をしていた農民とも懇談しました。
また、小学校に行けない子どもたちの教育の場となっている児童教育開発センターを訪問して、授業中の生徒と先生から大きな歓迎をうけました。あいさつを要請された志位氏は、「二十一世紀のインドの未来を背負っているみなさんがしっかりと勉強して、新しい希望あるインドをつくってください」とのべると、かわいい瞳が輝く子どもたちから、大きな拍手がおこりました。