2002年12月18日(水)「しんぶん赤旗」
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【ニューデリー17日小玉純一】インドを訪問中の志位和夫委員長を団長とする日本共産党代表団は十七日昼、インド議会のマノーハル・ジョシ下院議長と議会内の議長ラウンジで会談しました。
一行のインド訪問をねぎらうジョシ議長と握手を交わした志位氏は、「私は日本とインドの国交樹立五十周年の今年に訪問したいと願い、この年の最後になりましたが、訪問が実現できてたいへんうれしい」とのべました。
そして、「日本共産党にとってこの『五十周年』には大きな意味があります」として、インドが一九五一年のサンフランシスコ講和条約に参加せず、翌五二年に単独の平和条約を結んだことを指摘しました。
「インドがサンフランシスコ条約に参加しないことを表明した当時の政府の声明を読んで強い印象をうけました」とのべ、同条約が(1)日本の国民の自由を抑圧するものであること、(2)中国、ソ連が不参加であること、という二つの理由で反対したことについて、「当時の日本共産党の主張とインド政府の態度は同じでした」と説明すると、ジョシ議長は大きくうなずいてこたえました。
さらに志位氏は、インドが非同盟運動で大きな役割を果たしてきたことをあげ、「日本共産党も非同盟運動との連帯をかかげ、将来はこの流れに参加することを党の方針にしています」と紹介。「非同盟という大きな方向でインドとは接点があります。この点で訪問を願ってきました」とのべました。
これに対しジョシ議長は、「非常にすばらしい」と応じ、「日本とインドは政治、経済で長い間よい関係をもってきました。双方の関係をさらに強めることを願っており、とくに国会議員間の交流を盛んにしたい」とのべました。さらに「今回のみなさんの訪問がたいへん有意義なものになると確信しています。日本を訪問する機会には、ぜひ、またお会いしたいと思います」とこたえました。
志位氏は「もちろん大歓迎です」とのべ、初めて日本を訪問したインド人が八世紀にもさかのぼるなど、両国には古くからの交流の歴史があることを指摘しながら、「日印両国関係が政治、経済、文化のさまざまな面で発展することを願っています」とのべました。