2002年11月21日(木)「しんぶん赤旗」
外務省の鈴木勝也・日朝国交正常化交渉担当大使は二十日の衆院外務委員会に参考人として出席し、日朝安保協議の十一月実施について「日本側としては十一月開催で準備を進めるが、相手のあることであり、結果は判断しかねる」とのべ、月内開催に否定的な見方を示しました。
また、朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)について鈴木大使は「KEDOの枠組みが過去八年間、北朝鮮の核開発を阻止してきた」として枠組み維持を強調。しかし十四日のKEDO理事会声明で、北朝鮮への十二月以降の重油供給凍結と、さらに米国の意向を受けて軽水炉事業停止を示唆する文言も盛り込まれたことで、「今後のことを考えると(枠組み維持は)難しい面もある」とのべました。