日本共産党

2002年11月16日(土)「しんぶん赤旗」

来月から重油提供凍結

北朝鮮に核開発放棄を要求

KEDO


 【ワシントン14日遠藤誠二】朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)は十四日、ニューヨークで理事会を開き、米朝枠組み合意に基づく北朝鮮への重油提供について、同国が核兵器開発計画をやめない限り十二月分から提供を凍結すると決定しました。

 米国、日本、韓国、欧州連合(EU)からなるKEDO理事会が合意した声明は、(1)北朝鮮の核兵器開発計画は枠組み合意、核不拡散条約(NPT)などの国際条約・合意に明確に違反するもので非難する(2)核開発計画を目に見え検証できる形で迅速に破棄することをよびかける(3)南北朝鮮、日朝、EU・北朝鮮間の交渉が同問題の解決にむけ役割を担う―ことなどを盛り込んでいます。

 声明は「将来(の重油提供)については、北朝鮮が高濃縮ウラン計画を完全にやめるかどうかにかかっている」として、北朝鮮が核兵器開発計画を放棄しなければ重油提供を再開しないことをうたっています。

 米国は十三日に、十一月分は提供するが十二月分からは凍結すると決め、日韓両国も受け入れた形となりました。理事会は今回、重油提供凍結にしぼって討議したとされ、来月十一、十二日に改めて会合を開きます。

 


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