2002年11月6日(水)「しんぶん赤旗」
【プノンペン5日北原俊文】東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議出席のため、カンボジアを訪問中の小泉首相は五日、内外記者との会見で、北朝鮮との国交正常化交渉について、正常化交渉の前提は日朝平壌宣言であり、これを誠実に実行すると語りました。
小泉首相は、北朝鮮が正常化交渉の日本の対応を批判し、ミサイル発射実験凍結の再考を示唆したことについて、「日朝間の正常化に向けて日朝平壌宣言に盛られた約束を誠実に実行に移すことが日朝国交正常化の前提であり、北朝鮮もこの日朝平壌宣言を守っていただきたい」「日朝平壌宣言の原則、精神を踏みにじるようなことは、北朝鮮もしないと、私は思う」と述べました。
また、小泉首相はこれより先、日中韓三国首脳会合についての記者団への説明で、日朝関係について語り、「日本と北朝鮮の敵対関係は基本的に変化した」とのべ、敵対政策はとらずに正常化交渉を続ける意向を表明しました。