日本共産党

2002年11月5日(火)「しんぶん赤旗」

北朝鮮に核放棄要求

ASEANプラス日中韓

対イラク 国連の枠組みで


 【プノンペン4日小玉純一】東南アジア諸国連合(ASEAN)の第八回首脳会議が四日午前、カンボジアの首都プノンペンで開かれ、午後には、日本・中国・韓国の三国を加えた「ASEANプラス3」首脳会議とASEAN・中国の首脳会議が開かれました。

 「ASEANプラス3」首脳会議では、北朝鮮に対し核開発放棄を求め、三日採択した「反テロ宣言」を踏まえテロ撲滅に向けた結束強化を確認することなどを盛り込んだ首脳会議議長の新聞発表を承認しました。イラク問題では、国連の枠組みでの解決を求めました。

 新聞発表は、朝鮮半島情勢に関して、「平和的統一と二〇〇〇年六月十五日の南北共同宣言の精神を支持する」と述べるとともに、「南北の二つの合意と一九九四年の枠組み合意に構想されている核兵器のない朝鮮半島を求め」ています。

 ASEAN首脳は、三日夜の首脳非公式夕食会で「テロに関する宣言」を採択し、テロ対策強化の決意を表明するとともに、テロ対策でのASEANの努力を支持するよう国際社会によびかけました。

 ASEANと中国は、ASEAN・中国自由貿易地域の十年以内の実現をめざして、「経済協力に関する枠組み協定」を締結しました。また、麻薬密輸、人身売買、海賊行為、テロなどの取り締まりを目指す「非伝統的安全保障問題分野の協力に関する共同声明」を発表。また、「南シナ海での関係当事者の行動に関する宣言」に署名しました。同宣言は、島々の領有権主張が重複する南シナ海での紛争が解決される以前にも、衝突を避けるために、関係当事者の自制をうたったものです。

 


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