2002年11月3日(日)「しんぶん赤旗」
【ワシントン1日遠藤誠二】リーカー米国務省副報道官は一日、三十―一日にニューヨークで開かれた朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)会合に担当者を派遣しなかったことを明らかにし、米朝枠組み合意に違反した北朝鮮政府をけん制する姿勢を示しました。
同氏は、北朝鮮政府当局者が核兵器破棄の姿勢をみせるのなら、同国との「チャンネル」は維持すると言明。「次の措置の検討を同盟国、友好国と協議している」と述べました。また、北朝鮮への重油輸出の継続、中止の判断については、米政権として検討中だと語りました。
一方、ボルトン国務次官(軍備管理・国際安全保障担当)は一日、ワシントン市内で講演し、北朝鮮が核兵器開発を破棄するまで、米朝交渉の再開はありえないとの考えを示しました。
同次官は、北朝鮮が核兵器一個もしくは二個の製造が可能なプルトニウムを入手したとしたうえで、同国が「完全かつ検証可能な方法で」核兵器開発を放棄しなければ米朝交渉の再開はないと主張しました。