日本共産党

2002年10月30日(水)「しんぶん赤旗」

有事三法案

武力行使の危険変わらず

与党「修正」案明らかに


 与党三党の政策責任者などでつくる安全保障プロジェクトチームは二十九日、国会内で会合を開き、継続審議になっている有事三法案の与党「修正」案を合意しました。

 与党は、来週にも衆院有事法制特別委員会理事会を開き、野党側に提示する方針。

 「修正」案は、法案が発動される「武力攻撃事態」に含まれていた「武力攻撃が予測されるに至った事態」を、「武力攻撃事態」から分離し、「武力攻撃予測事態」を新設。武力攻撃事態を「武力攻撃が発生した事態」「武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至った事態」にしました。

 「修正」案では、「武力攻撃事態等の推移に応じて」武力の行使ができることとしており、海外での武力行使に道を開く危険は変わりません。

 また、これまでの法案では「その他の緊急事態対処」とされ、明示されていなかったテロ・不審船対策について、警察や海上保安庁との連携強化などを明記しています。

 また与党側は「国民保護法制」の輪郭も了承。緊急物資の保管命令違反者や、警戒区域等の立入制限違反者などへの罰則も検討することを明記しました。

 「国民保護法制」の輪郭については、衆院有事特別委で説明する方針です。

 


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