日本共産党

2002年10月29日(火)「しんぶん赤旗」

公明党

党略的反共デマを拡散

拉致問題反省せず 街頭や口コミで


 北朝鮮による日本人拉致問題を党略的に扱っている公明党が、日本共産党からの批判に一言も反論できないでいながら反省もしないで、日本共産党への誹謗(ひぼう)・中傷攻撃を繰り広げています。

 たとえば、神崎武法代表は二十六日の福岡・久留米市での衆院補選の応援演説で、社民党の「反省」を引き合いにだし、「共産党の方は『拉致問題は共産党が一番頑張ったんだ』というビラを配っている。過去を反省もできない」などと発言。また、松あきら参院議員は「共産党は拉致はねつ造されたものだ、本来なかったんだという国会質問を繰り返していた」(二十六日、和歌山市)などと事実を逆さまに描くデマ宣伝をおこないました。

釈放要求に署名

 公明党地方議員も、後援会ニュースなどで、公明新聞十四日付の記者座談会を丸写しして、反共攻撃を増幅しています。

 さらに創価学会の内部集会では、“日本共産党が北朝鮮と一緒に拉致にかかわっていた”などという、荒唐無稽(むけい)なデマ攻撃まで展開。「一人がいますぐ三人に知らせよう」などと口コミで反共デマ攻撃を広げるよう徹底しています。

 しかし、北朝鮮による拉致問題で「反省」すべきは、公明党・創価学会の方です。最近では安倍晋三官房副長官の「まぬけ」批判発言で問題になった拉致実行の容疑者の釈放要求署名に、公明党議員六人が名前を連ねていたことも明らかになりましたが、この事実には口をぬぐったままです。

 だいたい、公明党・創価学会の拉致問題での反共攻撃は、公明新聞十四日付の「拉致問題と左翼政党の対応」なる記者座談会の焼き直しです。

 これにたいしては、「しんぶん赤旗」十九日付見開き特集「北朝鮮拉致問題 事実ねじ曲げた公明党の党略的な攻撃に反論する」で、日本共産党が拉致問題を「棚上げ」してきたかのような公明党の攻撃に全面的に反論しました。そのなかで、日本共産党が拉致疑惑を国会で最初に提起し、解決策を示してきた役割を明らかにするとともに、公明党こそ拉致問題でまともな解決策を示さず、一九七二年に党の委員長を団長とする代表団を北朝鮮に送り、金日成体制を礼賛した過去まであることを事実にもとづき示しました。

党利党略に利用

 国会では、公明党の太田昭宏・幹事長が国会の壇上を使って行った反共攻撃に、日本共産党の志位和夫委員長が堂々と反論し、公明党は拉致問題を使った反共攻撃ができなくなった経緯もあります。

 事実をねじ曲げて反共攻撃をおこない、それが反論されると、今度は口コミや街頭での演説で破たんした攻撃を拡散させる―人道問題を徹頭徹尾、党略的に利用する公明党・創価学会のこの姿勢こそいま問われています。(F)

 


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