2002年10月28日(月)「しんぶん赤旗」
【ロスカボス26日遠藤誠二】小泉首相とブッシュ米大統領、金大中・韓国大統領による日米韓三国首脳会談が二十六日、メキシコ・ロスカボスで開かれ、北朝鮮に核兵器開発破棄をよびかける「日米韓三国共同声明」を発表しました。
声明は、「三カ国首脳が、核兵器のない平和な朝鮮半島にむけ努力することを再確認した」としたうえで、「北朝鮮による核兵器用の高濃縮ウラン製造計画は、(米朝)枠組み合意、核不拡散条約(NPT)、北朝鮮に関する国際原子力機関(IAEA)保障措置協定、朝鮮半島非核化にむけた南北宣言の違反だ」と指摘。先に日朝両国が発表した平壌宣言に従い、すべての国際的誓約の完全履行と、迅速かつ検証可能な核兵器開発の放棄をよびかけています。
声明はまた、この間の韓国、北朝鮮両国間の対話とともに、日朝正常化交渉の開始についても、朝鮮半島非核化という国際社会の要求を北朝鮮によびかける「重要なチャンネル」であることを強調。そして、小泉首相が、「正常化交渉は、とくに核問題を含む安全保障上の問題と拉致問題に関し、平壌宣言の完全な履行なくしては妥結しない」と主張したことも盛り込んでいます。