2002年4月9日(火)「しんぶん赤旗」
加藤紘一参考人に質問する木島日出夫議員=8日、衆院予算委 |
日本共産党の木島日出夫議員は八日の衆院予算委員会で、加藤紘一衆院議員が佐藤三郎前事務所代表の資金集めなどを「まったく知らなかった」と言明している点について、これを覆す文書を提示しました。
これは佐藤被告が事務所代表に就任した一九九三年四月に作成した「報告及許可願」と題する文書。加藤氏の兄・次郎氏、妻の愛子氏、佐藤代表の三人で「評議員会」を構成し、事務所を運営することを加藤氏が承認したことを示す「花押」が記されています。
文書の写しを見せられた加藤氏は「私のサインに似ている」「佐藤代表が(事務所に)入るとき、兄、家内、何人かで評議する形にしようといったことはある」と認めました。
木島氏は「評議員会と実行」という項目で「実行するに際しては代議士の許可を得てタイムリーに佐藤三郎が実行する」とある部分を指摘し、「佐藤の金の集め方、金の使い方について『知らなかった』というのは、これに照らしても通らない。佐藤の行動はあなたの許可のもと、あなたの知っているところで行われたのではないか」とただしました。
加藤氏は「最初確かに二、三年はそれでやっていたと思うが、忙しく有名無実になった」とのべ、集金の手口や脱税などを「知らなかった」と改めて否定しました。